既存市場でみみっちいことやってるんじゃなくて、競争のない市場を創造してCOOLに行こうぜ。
というテーマ。
ブルーオーシャンも、一種の「差別化」と言えなくもないが、
「差別化」は、文字通り「他社と差別化する」という意味で、同じパイ(市場)を奪い合うのに対して、
ブルーオーシャンは、他社と比較されず、新たなパイを創出するという点で違う。
「QBハウス」「wii」「iTunes」など豊富な事例が紹介されてるが、
中でも、「キャロウェイゴルフ」が、一番興味深かった。
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ゴルフをしない人に理由を尋ねたところ「ゴルフボールを打つのはとても難しそうだ」という共通認識があることがわかった。
ゴルフクラブのヘッドは小さく、腕と目の動きを絶妙に連動させなくてはならず、習得に時間がかかるほか、高い集中力も求められる。このようにして、初心者はゴルフを楽しむどころではない。
この気付きをもとにキャロウェイゴルフは、新しい需要をひらめいた。
ヘッドの大きなクラブを開発して、ボールに当てやすくしたのである。
http://www.callawaygolf.jp/legacy/
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COOL!!
さらに本書では、「戦略策定の正しい順序」は、
最初に、「この事業のアイデアは、比類ない効用をもたらすだろうか?」が来て、価格とコストなどが続く。と言う。
ここには、「外部環境」という言葉はない。
今に思ったことではないが、ロックオンはこうした会社でありたい。
社長という職業をしていると、偉い人に接するような扱いを受けることもある。
起業を志しているような若者からは、野球少年が、プロ野球選手に接するような眼差しを受ける事もなくはない。
こうしたとき、「社長は、無能な人の職業」と言っている。
これは、社長になること自体が目的化している人に対する、やや極端な表現でもあるが、半ば本心でもある。
続きはこうだ。
「なぜなら、社長は、描いた理想に対して、自分の力では一歩も前進することができない。多くの人の賛同・協力を得て、はじめて前進することができる。
もし仮に能力があれば、プロスポーツ選手や、アーティストのように、イメージした世界を、自分一人でカタチにすることもできる。結果も、20代といった若さで出せることも多い。本当に能力があれば、こうした道を選ぶことも可能になるだろう。」
もちろん、実際には、ここで留まらない。
あらためて言うまでもないかもしれないが、会社組織は、従業員、お客様、仕入先、株主、など多くの力を合わせることで、一人の天才に勝るほど大きなことを成し得る。これが会社組織の面白さ!
そして、その指揮者である社長には、様々な立場の方々から、「短期」と「長期」、「コスト」と「利益」、「ゆとり」と「ストレッチ」など、一見相反するように見える要求が寄せられ、解決が求められる。
李登輝氏の言葉を借りると、
「権力とは、困難な問題の解決や理想的計画を執行するための道具にすぎない。それは一時的に国民から借りたもので、仕事が終わればいつでも返還すべきものである」 「最高指導者の条件」李登輝
まったく脱帽する表現だが、社長が持っているとすれば、能力ではなく、業務の遂行を円滑にするための、権力という道具だろう。
勘違いしてはいけないのは、私企業でもあっても、会社は社会の公器であり、権力もまた社会からの預かりものである。